モニターのiccプロファイルを扱う方法は大きく分けて3種類. 1つめが、キャリブレーターという機械でディスプレイの発色.Display Proを使ってモニターキャリブレーションする方法と設定 | studio. X- rite社の i. 1 Display. Proという定番キャリブレーターで行っていきます。おそらくアマチュアの方でもこの機器を使っている人は多いと思いますが意外と情報が少ないのでインストールから私のオススメ設定、さらにプリントして正しく設定できているかチェックするところまでご紹介します。今回もかなり長くなってしまいましたが最後までお付き合い下さい。。^^; *Macの方もほぼ同じ流れだと思いますが、基本はWindowsユーザー(Windows. Home. Premiumで説明)で、ハードウェアキャリブレーションに対応していない普通のモニター向けに解説していきます。*よく誤解している人がいますが、今回紹介する i. Display. Proのようなキャリブレーターを使ったキャリブレーションの事をハードウェアキャリブレーションと言うわけではありません。キャリブレーターを使った色調整はただのキャリブレーションで、それをOS上でソフト的に行うのがソフトウェアキャリブレーション、キャリブレーターをモニターに接続してハード的に調整するのがハードウェアキャリブレーションです。ハードウェアキャリブレーションするためにはハードウェアキャリブレーションに対応する専用のモニターが必要です。本日のコンテンツキャリブレーターの選び方i. Profilerのインストールキャリブレーション前の下準備i.
OSD Menu Above: view of OSD operational buttons. Click for larger version. Unlike the U2711, the Dell U2713HM has pressable OSD selection buttons instead of any touch. Profilerの設定i. 1 Display. Proでキャリブレーション作成したプロファイルを確認してみるプリントして比べる*機器のスペック等は記事執筆時点のものです。キャリブレーターの選び方今回使用するモニターキャリブレーターはX- rite社の i. Display. Proです。3万円以下という(専門機器としては)求めやすい価格でありながら、同社の上位機種と同じソフト(i. Profiler)で運用できるとてもコスパが良い機種。中身は同じ(たぶん)の平行輸入版だともう少し安いですね。ただし、何か不具合があったときに国内のサポートを受けられない可能性があります(Amazonで買えば3. Display. Proを使っておけば間違いないです。同じX- rite社から出ている2万円程度のColor. Munki Displayは、センサーは恐らくi. Display Proと同じもの(たぶん)だと思いますが、付属のソフトウェアがやや物足りないです。写真用としてモニターと自宅のプリントの色を合わせるのが目的であれば、白色点の目標を任意(実測値)で決めるのがベストですが、Color. Munki Displayは6. 50. K(D6. 5)や5. 00. 0K(D5. Display. Proが断然おすすめです。安いキャリブレーターや古いものは要注意これより下位の1万円程度の機種(Color. Munki Smileなど)は測定精度が経時劣化しやすかったり、設定可能項目が少なく写真用にはかなり力不足なのでオススメしません。。白色点が6. Kしか選べないので、5. 00. 0K程度の昼白色蛍光灯を使っている環境など、お使いの環境に寄っては全く使えない(使ってもあまり意味が無い)ものになります。Color. Munki Smileに使われているセンサーはゼラチンカラーフィルターなので、ガラスカラーフィルターの i. Display. Proに比べて経時で劣化しやすいと言われます。センサーが劣化してしまえば、測定結果も当然ズレてしまうのでそのキャリブレーターはただのゴミになってしまいます。*ガラスフィルターも経時劣化はしますので保管するときはカメラと一緒に防湿庫などに入れて大事に保管しましょう。高価な分光式センサーのキャリブレーターは劣化を気にする必要はありませんDatacolor社のSpyderシリーズは使ったことがないので何とも言えません。以前は散々な評価をされてましたが、最近はワリとよく見かけますよね。プロでもSpyder使っている人もよく見かけるので、モデルによってはちゃんと使えるかと思います。—とりあえず、i. Display. Proに付属のi. Profilerというソフトウェアが大変優秀で使いやすいので、迷ったらi. Display. Proが間違いないです。*Color. Munki Displayなどソフトウェアがイケてない機種をお持ちの方は、”Argyll CMS”と検索してみると幸せになれるかも知れません(ただしかなり上級者向けです)。これだけで完全に同じ色にはなりません始めに大事なことを一つ。キャリブレーターを導入するとそれだけで色が完璧に合うと思い込んでいる人が多いですが、モニターキャリブレーションを行ったとしても、モニターやプリンター、キャリブレーターの性能によっては色が完全に一致することはないと考えたほうが無難です(感じ方は人にもよりますが)。もちろんソフト側の設定を誤れば色は全然合いません。2~3万円くらいの普通のモニターに対してキャリブレーションを行う場合は、完全に色を合わせるためではなく、”再現性良くだいたい色が合った環境を維持する”ということを目的として考えた方が精神衛生上良いかと思います。もちろん目視での調整よりは良い結果が得られると思いますが^^; 特に通常のノートPCのモニターを使う場合は(機種によっては)モニターの性能が著しく低いので、キャリブレーターを買うより、先に外付けモニターを買った方が良い結果が得られると思います。(後半でノートPCの結果も載せてみます)現状、ノートPCのモニターで現像にそこそこ使える機種はMacbook Pro Retinaなどごく一部の高級機種だけだと思っておいて下さい。*追記:2. PCのモニターの性能も良いものが比較的多くなってきていますがアタリを引き当てるのは容易ではありません^^; また、通常のノートPCは上手くキャリブレーションしにくいです(OSDメニューがない)限りなく色を同じように近づけるには、正しいカラーマネジメントの知識、技術と、高機能なモニター(20万円くらい)と、高性能なキャリブレーター(20万円くらい)を揃えるくらいの環境が必要です。追記:モニターの選び方特集もしています上記キャリブレータを買えば基本的にどんなモニターでもキャリブレーションできますが、本来のモニターの性能を超えて調整する事は当然出来ません。ノートPCや古い液晶モニターを使っている方はそれよりもまずモニター本体をキチンとしたものにする方が先かも知れません。最近(2. PC向けモニター(ディスプレイ)は数あれど写真を編集したり鑑賞する事に向いているものを選ぶのはPCに詳しくないと別のタブで開くi. Profilerのインストールでは早速 i. Display. Pro に付属の i. Profilerをインストールしていきましょう。といってもインストールは単純です。箱に付属のCDからインストールするだけ。普通のソフトと同じです。もちろん日本語でインストール可能です。i. Profiler本体の他に、Pantone Color Manager(任意)やX- Rite Device Service Managerなどのインストールも続くと思いますが、全部インストールしちゃって大丈夫です。最後にPCを再起動したらインストール完了。*最初の起動時に最新版へのアップデートをオススメされることがあります。その場合は上記と同じようにアップデートを進めて下さい。(執筆時点での最新版はVer 1. Profilerのアクティベーションインストールが終わってi. Profilerを起動してみると、こんな画面になっているはずです。ライセンスの所が全部「?」マークになっています。これだけでは使えないので、i. Display. ProをPCに繋いでアクティベーションをします。アクティベーションはPCのUSBに接続するだけでOK。完了したら、使うことが出来る機能に緑色のチェックマークが付きます。右の4つのアイコンには依然として「?」マークが付いていますが正常です。i. Display. ProではプリンターやスキャナーのICCプロファイルは作成できないのでチェックが付きません。上位版のi. Pro(非常に高価)を繋ぐとすべての機能が使えるようになります。これでモニターのキャリブレーションを行う準備が出来ました(一応プロジェクターのキャリブレーションも作成することが可能です)。スポンサーリンクキャリブレーション前の下準備ソフトの準備が整ったところで、さっそくキャリブレーションを始めたいところですが、その前に下準備をしておきます。お部屋の下準備モニターとプリンターの色を合わせる事が目的ならお部屋の環境も重要です。モニターは自ら光を発する表示機器なので、外の環境にあまり影響されませんが、プリントは環境光が反射されて目に届くので、室内の環境によって色が違って見えます。そのため、現像作業を行う部屋は外からの光をなるべく入れない遮光環境が理想的です。暗室のように厳密に遮光にする必要はありませんが、少なくとも窓には遮光カーテンをしておきます。遮光カーテンをしないと時間帯によって室内の環境光は数百ケルビンくらい変わってきます。また、普段使っているデスクライトや部屋の電気は付けたままキャリブレーションします(いつも同じ明かりの下で作業を行う)。PCの下準備モニターの色設定はこれから作成するモニターのICCプロファイルで制御することになるので、グラフィックボードのカラー設定でモニターの色を弄っている人は初期設定に戻しておきます。以前紹介したキャリブレーターを使わない色調整の方法(下記リンク)を試した人はたぶんこの項目を弄っているはずなので戻しておきます。studio. ICCプロファイルで設定した調整のさらに上から色を変更するため、これが有効になっていると予期しない結果になるかもしれません。NVIDIAのグラフィックボードの人例えばNVIDIAのグラフィックボードを使っている人なら、デスクトップを右クリックして、NVIDIAコントロールパネルへ入ります。「デスクトップのカラー設定の調整」の項目を初期設定に戻し、「他のアプリケーションによってカラー設定をコントロールする」にチェックを入れておきます。Intel HD グラフィックスの人Intel core i シリーズのCPU搭載のノートPCやグラフィックカードを使っていないPCの人はIntel HD グラフィックスで色を制御しているはずです。同じくデスクトップを右クリックして、「グラフィックプロパティ」を選択して色調整の項目へ。設定を変えていた人はデフォルトの状態に戻しておきましょう。 Macの人私自身Windowsユーザーなのでよく分かりません(汗)たぶん、OSやグラフィックドライバで色を弄っていない限りは何もする必要は無いと思います。間違ってたら教えて下さい^^; モニターの下準備PCを起動した直後はモニターの色が安定していません。一部の高速で安定する機種を除いて、最低でも起動後30分ほど置いてからキャリブレーションを行って下さい。—i. Profilerの設定前準備が整ったら後はi. Display. Proでキャリブレーションするだけです。といってもここの設定(i. Profiler)によっては結果がかなり違ってくるので、私のオススメ設定をご紹介していきます。*i. Display. ProをPCに接続した状態で作業を進めて下さい。まずは詳細モードで初期設定ではユーザーモードが簡易モードになっていると思うので、これを「詳細モード」にして、左上の「プロファイルの作成」からキャリブレーションをスタートします。簡易モードでもいいのですが、測定項目が限られるのと、自分がどのような環境に合わせてキャリブレーションしているのかが曖昧になってしまうので、できることなら詳細モードで行った方が良いと思います。ディスプレイの光源を設定始めにディスプレイの設定を行います。図はデュアルモニター環境のためディスプレイが2つ検出されています(通常は1つ)。モニターの光源タイプを選択します。一昔前の液晶モニターならCCFL(冷陰極管)を選択。広色域版なら広色域CCFL、最近のLED液晶のものの場合、バックライトの種類が白色LEDやWLEDとなっているものは白色LEDを(広色域や高価なものが多い)、特に記載が無いものならRGB LEDでいいのかな?と思います。分からない場合はメーカーの仕様表を見てみましょう。*どうしても分からない場合はCCFL(デフォルト設定)に設定しておいても結果が著しく変わることはないと思います。白色点の設定ここが一番重要です。この設定がモニターとプリントの色合わせにおいて最もインパクトがある項目です。最初にも言ったとおり、プリントは環境光が反射されて目に届くので、室内の環境によって色が違って見えます。つまり、室内(プリントを評価する場所)の環境光の色温度(白色点)とモニターの色温度(白色点)が揃っていなければ、2つの写真の色は同じようには見えません。i. Profilerの場合、実測値と既定値の2つを設定できるのですが、家庭内で色を揃えるなら、実測値で設定するのがオススメです。白色点を実測値に設定する実測値を使う場合は、白色点のドロップボックスで「測定」を選択。i. Display Proを円形の乳白色板が上を向くように、プリント評価する場所に置きます。私は普段は色評価用蛍光灯のデスクライト下でプリントを見るので、デスクの上にポンと置くだけです。すると画面に「測定の準備が完了しました」と出るので、白色点の測定項目を「環境光」にセットして、右側の「測定」ボタンを押します。測定は一瞬で終わり、環境光の色温度と照度が表示されます。この測定値をそのまま使うことも出来るのですが、なぜか私の環境(Win. CIEルミナント D5. 0」は5. Kのことで、色評価の世界で標準的な規格。D6. Kのことで一般的なモニターの基準となっている規格。完全に任意で決めたいなら「色温度を指定」で好きな値を記入します。これらは環境光をキチンと管理できている人や、複数の環境でプロジェクトを進める人向けの設定なので、普段は環境光を測定して指定すれば良いと思います。輝度の設定輝度はモニターの明るさです。これも一般的には環境光の照度と合わせるのが良いと言われているので、先ほど測定し保存した環境光のデータをそのまま流用します。白色点と同じように任意の照度を設定することもできます。コントラスト比の設定モニターの白と黒のコントラストを決めます。普通のモニターは出荷時に1. PhotoshopやLightroomでは校正表示をする(後述)ことで、紙に印刷した時と同じようなコントラストにシミュレーションしてくれるモードがあるので高めに設定しておいても大丈夫です。もちろん任意でコントラスト比を指定することも可能ですが、ハードウェアキャリブレーションに対応していない通常のモニターは狙った値に設定するためにはちょっとしたコツと労力が必要です(後述)。フレア補正、環境光のスマートコントロールフレア補正と環境光のスマートコントロールはOFFで大丈夫だと思います。フレア補正はディスプレイ表面の反射によるコントラスト低下分を補正してくれる機能のようですが、測定方法によっては再現性が低そうなので通常はOFFにしてモニターフードを使ってた方が良いかと思います。反射の多いツルツルの画面の方は試してみても良いかも。環境光のスマートコントロールは、私自身ほとんど使ったことがないのですが、たぶんセンサーを常時接続して環境光を測定し続ける必要があるモードかと思います。センサーを常時デスクの上に置いておくのはフィルターの劣化を促進したり、乳白色板が汚れやすくなる(汚れれば正しい色は計れない)ので、あまりオススメしません。—ディスプレイの設定が出来たら「次へ」を選択しましょう。プロファイルのデフォルト設定続いてモニタープロファイルの設定(規格)を決めます。基本はそのままでも良いのですが、Windowsユーザーはプロファイルタイプを「マトリクスベース」ではなく「テーブルベース」に設定します。(Macの人はデフォルト設定で問題なし)「マトリクスベース」にしておくとWindowsフォトビューアーの色がおかしくなるというバグに見舞われます。。(i. Windows側の問題)**追記(重要!)**キヤノン純正のDigital Photo Professional(DPP)は「バージョン4+テーブルベース」のプロファイルを正しく認識しないことが分かりました。。(Windows版DPP3. DPP4. 2にて確認)よってWindows環境でDPPもフォトビューワーも使いたい人はICCプロファイルのバージョンを「バージョン2」にしておく必要があります!Adobe系のソフト(Photoshop, Lightroom etc.)はどのバージョンでも正しく認識してくれます☆—設定したら「次へ」を選択。既定のパッチセットの設定次はキャリブレーションを行う色の数を決めます。デフォルトは1. RGBゲインを手動で調節」にチェックを入れておきます。自動ディスプレイコントロール(ADC)はハードウェアキャリブレーションに対応した高級機種でしか使えないと思うので、普通のモニターを使っている人はチェックを付けていても意味が無いです(環境によっては測定中にフリーズします。。^^; )ちなみに、「ブライトネス、コントラスト、RGBゲインを手動で調節」というのは、ディスプレイのOSD機能(モニター側のボタンを押して色や明るさを調整するやつ)で調整することを指します。よって、OSD機能が無いノートPCの場合はここにチェックを付けていても画面の明るさくらいしか手動で設定できません。。設定が出来たら「測定を開始」をクリック!(デュアルモニターの人は、キャリブレーションしたい画面にウィンドウを持ってきて、測定開始を押します)いろいろ設定しましたが、覚えてしまえばワンパターンな設定なので、慣れれば準備に1分とかかりません。スポンサーリンクi. Display. Proでキャリブレーション「測定を開始」を押すと、モニターの設定が初期状態に戻り、画面に案内が出てきます。とても分かりやすいのでコレに従って設定していけばOKです。測定器を正しく設置するまずは、キャリブレーター本体をクルリと回してモニターにセット。コードに付いているウェイトの位置を調整しながらモニターの表面にぴったり付けるように設置します。測定器とモニターの間に隙間が空いていると正しく測定できません。*OSDメニューが画面中央に表示される機種の場合はOSDメニューに重ならないように中央を外して設置します。ノートパソコンの場合も同じです。手動設定項目にチェック前画面で「ブライトネス、コントラスト、RGBゲインを手動で調節」にチェックを付けておけば画面の左上に設定項目のチェック画面が出ているはずです。私の環境だと、コントラストにチェックを付けていても設定画面が出てこないので、RGBコントロールとブライトネスにチェックを付けて次へ。画面にも出ていますが可能であればディスプレイの設定もデフォルト設定に戻してから調整した方が良さそうです。ノートPCの場合はブライトネスだけにチェックを付けて次へ。RGBコントロールの設定上記画面で「次へ」を押すと少し画面がチカチカして、RGBゲインの調節画面になります。(RGBコントロールにチェックを付けていた場合)*ノートPCは通常この設定は関係ないです。左上に現在のRGBゲインが表示されるので、RGBそれぞれが中央の線に一致しチェックマークが付くようにモニター側のOSDメニューからRGBそれぞれの値を調整します。*OSDメニューがないモニターは無視して次へRGBゲインそれぞれが出来るだけ大きな値となるように調節するのが良いはずです(RGBのいずれかは1.
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October 2017
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